☆犬を殺すのは誰か☆

2010年9月に発行された AERA 記者 太田匡彦氏著書の単行本


『 犬を殺すのは誰か ペット流通の闇 』 の文庫版が発行されました。

犬を殺すのは誰か

内容は前回の単行本と重複する部分もありますが

著者が12年の動物愛護法改正の舞台裏を取材して驚かれたのは

政治家も環境省の担当者も前回05年の改正の経緯を

よく知らないことだったそうです。

正確な経緯が明らかになっていなければ、次の改正の際に

また同じ轍を踏む可能性があると。

先進国では当たり前になっている8週齢以下の幼齢犬販売規制が

今回の改正でも「骨抜き」にされてる。

人間が繁殖させ人間が殺す「犬ビジネス」が今日も日本全国で

営まれてるという現実がある。


日本の犬ビジネスは、犬がなるべく幼い時期に

消費者に衝動買いさせることで成り立ってる。

このことが二つの悲劇を生んでいる。

ひとつは衝動的に犬を飼い始めた飼い主が、安易に犬を捨てる悲劇。

もうひとつが、あまりに早く生まれた環境から引き離すことで

子犬が精神的外傷を負い、問題行動を起こしやすくなる悲劇。


2011年全国の自治体が引き取った犬の数 7万9674匹

うち4万478匹が殺処分されました。

2008年には11万5797匹が引き取られ

8万4045匹殺処分されていたことを考えれば

ここ数年で状況はだいぶん改善されたことになります。


しかしペットフード協会の推計では

11年度日本で飼われてる犬は約1193万匹いました。

おおざっぱな計算では、飼い犬の150匹に1匹が毎年

なんらかの形で自治体に持ち込まれてることになります。

11年度に殺処分された4万4783匹についても

自治体は平日しか殺処分を行わないので、11年度の平日は247日。

つまり11年度の平日毎日約200匹の犬が

人の手によって殺されていたことになります。


実に安易な自分勝手な理由で犬を捨てる飼い主。

そんな安易な飼い主を生み出してるペットショップやブリーダー。

吠えるから。噛むから。大きくなり過ぎたから。引っ越すから。

飽きたから。病気になったから。年老いたから。

こんな勝手な理由で捨てられる犬たち。

そんな人たちは、自分の大切な人をいとも簡単に捨てられるのでしょうか?


犬もまたこの地球上に生きる一つのいのちである。

しかも何千年来の人間の親しい友である。

その親しいいのちへの想像力と共感を失うとき、

人は人としてもダメになってしまうにちがいない


「 ハラスのいた日々 」 より 中野孝次氏



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